サックス吹きのフレックス退社

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<今日の一曲>2021/02/09 副業音楽家のボロディンに学ぶ!副業のコツ4選

皆さんこんにちは!

ドミです(^^)/

今日はフレックス退社に成功したので、記事を書いていきます(*'▽')

 

実は毎日が何かしらの記念日!

私のTwitterでは、そんな毎日の記念日に合わせて毎日曲紹介をしています。

 

ここでは、Twitterの文字数制限により発信できなかった情報や、選定までの苦労を発信していきたいと思います。

コンサートのネタ探しや、音楽の小ネタ集めにどうぞご活用ください。(#^^#)

 

ーーー簡単な自己紹介ーーー

私は現在とある一般サークルのバンドで指揮者をしています。

しかしこれまで音楽の勉強を真面目にやったことがない「愚か者」でした。

ドラッカーの本を読んで、これを猛省し、現在は音楽の勉強をするようになりました。

ここでは音楽初心者から経験者まで、ご自身の音楽活動に役立つように、私が勉強したことをわかりやすく発信していきます!

dormitory0108.hatenablog.com

 

2021年2月9日(火)

今日は「副業の日」 

「2(ふ)」と「9(く)」のごろ合わせから、人材紹介サービスのホールパートが制定。

2月9日は「副業の日」となりました。

怪しい副業の広告のイラスト

そんな日に紹介した今日の一曲は

ボロディン作曲 オペラ『イーゴリ公』より「ダッタン人の踊り

ボロディンの曲で最も有名な曲ですが、オペラ『イーゴリ公』は、ボロディンが生きているうちに完成することはありませんでした。

『熊蜂の飛行』や『シェエラザード』で有名な弟子のリムスキー・コルサコフが、足りない部分を手直しして、死後3年後に発表された作品です。

 

当時はロマン派の後期で、民族的な音楽が非常に人気だった頃。

ダッタン人とは今でいうモンゴルあたりの人々のことで、ロシアから見たら東洋のアジア人の象徴でした。

東洋のアジア的な曲調が当時は珍しく、また民族的で、大変な人気曲となりました。

 

優秀なお弟子さんがいて、ロシア5人組の一人にも数えられるほど音楽家として大成したボロディンですが、実は本業は化学者でした。

 

今日は「副業の日」ということで、ボロディンの副業成功術についてみていきましょう!(^^)/

 

化学者ボロディンの功績

まずは、ボロディンの本業はどのくらい忙しかったのかについてみていきましょう。

本業をおろそかにしていたら、それはもうただの作曲家ですからね(; ・`д・´)

 

ボロディンアルデヒドやハロゲンの研究に熱心だったようです。

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アルデヒドとハロゲンの例

アルデヒド分野ではアルドール反応を発見しています。

アルドール反応は今でもよく使われる反応で、非常に有用な反応です。

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アルドール反応の反応式(ケムステより引用:https://www.chem-station.com/blog/2015/09/aldol1.html)

「R」とはアルキル基のことで、炭化水素だったらなんでもいいよということです。

 

アルドール反応を使うことで、2つの化合物を合体させることができます。

(R1、R2とR3、R4のそれぞれの化合物が合わさってR1,R2,R3,R4の化合物になっている。)

 

有機化学では、別々に合成した2つの化合物をくっつけて目的の化合物を得ることがよくあります。

今日もどこかの研究室でこのアルドール反応が行われていることでしょう。

 

ハロゲン分野では、フッ化アルキル(RF)と他のハロゲン化アルキル(RX)の反応性の違いについて研究しました。

フッ化水素(HF)は全物質の中で唯一ガラスを溶かす超やばい物質で、特別な物質として知られています。

しかし、フッ化アルキルには特別な反応性はありません。

この知見はボロディンの実験によってはじめて明かされました。

 

また、ボロディンボロディン反応(ハンスティーカー反応)を見つけた人としても有名です。

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ボロディン反応(ハンスディーカー反応)

 

これはカルボキシル基(COOH)を臭化(Brに置換)できる反応です。

この反応物に、さらにマグネシウム(Mg)を反応させるとグリニャール試薬を作ることができます。

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グリニャール試薬の生成反応式

グリニャール試薬は現在の有機化学にはなくてはならない試薬で、実に様々な反応物を合成することができます。(Xはハロゲンの意味。F、Cl、Br等)

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グリニャール試薬の反応例

 

グリニャール試薬も、どこかの研究室で今日も作られていますよ。(#^^#)

 

さらに、ボロディン医科大学の教授にもなっています。

教授になってからは、学会に出向いたり、女子の高等教育を担当したり、講義や教室の管理も行って、学長とみなされることもあったらしいです。

 

このように、ボロディンは化学者として多忙を極めていたようです。

化学者が本業とみて間違いなさそうですね。(*'▽')

 

副業音楽家ボロディンの成功術

ボロディンはドイツやイタリアで実験を行ったあと、週末や夏季休暇を利用して作曲活動をしていました。

そのことから、自身のことを日曜大工ならぬ「日曜作曲家」と称していたようです。

 

あんなに多忙に働いておきながら、副業として作曲活動をするパッションはどこにあったのでしょうか?

 

ボロディンは幼少期から音楽に大変興味を示し、9歳から独学で作曲をしています。

大学生になっても変わらず音楽は好きだったようで、教授からは「将来君を僕の後任にしたいが、君は音楽に精力を費やしすぎる。二兎を追うものは一兎を得ず」と警告される程でした。

 

その後30歳のときに、バラキレフと出会い、初めて作曲を正式に学び始めます。

そして5年かけて交響曲第1番を作曲し、作曲家として徐々に頭角を現していきました。

 

楽家としての遍歴をみると、もともと音楽については化学と同じくらい非常に興味を持っていたことが伺えます。

さらに、しっかりとした作曲技法を恩師から習うことにより、作曲への情熱はさらに増したことでしょう。

 

ボロディンは化学実験に助手をつけないタイプで、愚直で慎重な実験家でした。

 

おそらく作曲も同じスタイルで、一度やり方が分かれば、あとは没頭してすさまじい集中力で曲を仕上げていたのだと思います。

 

ボロディンの副業音楽家の成功術は

「あくなき音楽へ関心」と「恩師による適切な指導」さらには、それを実現する「並外れた体力」と「高い集中力」の4つと言えるでしょう。

 

ボロディンが作曲を始めたのは30歳からというのを考えると、副業に遅すぎるということはないように思えます。

 

ボロディンに倣って、副業を頑張ってみるのもありかもしれませんね。(#^^#)

 

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

それでは次回の記事でまたお会いしましょう!お楽しみに!!!

 

 

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