<今日の一曲>2021/01/29 Youtuberフォルテのベートーベン作曲ピアノソナタ『熱情』第3楽章
おはようございマッチョ!
このブログの筆者のドミトリーです!(^^)/
みなさん、今日が何の日かご存じでしょうか?
実は毎日が何かしらの記念日なのです!
私のTwitterでは、そんな毎日の記念日に合わせて毎日曲紹介をしています。
ここでは、Twitterの文字数制限により発信できなかった情報や、選定までの苦労を発信していきたいと思います。
コンサートのネタ探しや、音楽の小ネタ集めにどうぞご活用ください。(#^^#)
ーーー簡単な自己紹介ーーー
私は現在とある一般サークルのバンドで指揮者をしています。
しかしこれまで音楽の勉強を真面目にやったことがない「愚か者」でした。
ドラッカーの本を読んで、これを猛省し、現在は音楽の勉強をするようになりました。
ここでは音楽初心者から経験者まで、ご自身の音楽活動に役立つように、私が勉強したことをわかりやすく発信していきます!
2021年1月29日(金)
1月29日!今日は #キン肉マンの日!!!
— ドミトリー (@dormitory0108) 2021年1月29日
そんな #今日の一曲 は
Youtuber フォルテさんのベートベン作曲ピアノソナタ『情熱』
おはようございマッチョ
の挨拶でお馴染みフォルテさん
ピアノも上手で面白いのでおすすめです💪#ゆにの日https://t.co/tCOGOKjSo6
↑『情熱』じゃなくて『熱情』のミスです。お恥ずかしい💦
今日は「キン肉マンの日」でした。
キン肉マンことキン肉スグルが仲間の超人たちとともにリングで大暴れするあのプロレス系格闘漫画『キン肉マン』
29日が金曜日になる日は「キン肉マンの日」になりました。
(ジェイソンの13日にの金曜日みたいな決まり方だなぁ。)
そんな日に紹介した今日の一曲は
Youtuberフォルテさんのベートーベン作曲ピアノソナタ『熱情』より第3楽章
たまには演奏者を紹介しても面白いかなと思って、紹介しました。
今日は「キン肉マンの日」ということで、マッチョかつ超人的な演奏スキルということでフォルテさんをご紹介。
フォルテさん(@fortesama)は愛媛大学のOBで、元愛媛の民。
そんなところにも親近感を得ますが、一番の推しポイントはコンクールの考え方。
コンクールでいい成績が出ないのは審査員のせいだ!君は悪くない!
という考え方です。
え?
吹奏楽部員はコンクールで金賞をとるために頑張ってるんじゃん。
銅賞だったらダメでしょ!
そう思ったあなた!!!!!!!
あなたは言い分は確かに一理ありますが、私は銅賞でも自分を責める必要はないと考えています。
私のコンクール観
コンクールの成績は通常5~8人ほどの審査員によって決められます。
しかし普通の演奏会の場合、数百人規模のお客さんの前で演奏することが多いです。
そして、その中の一人でも、「今日は来てよかったなぁ」と思ってもらえる人がいれば、その演奏は大成功だと私は思います。
仮にどんなにいい演奏をしても、数百人のうち10人くらいの人は合わないということは必ずある話です。
もしもその10人が審査員だったとしたら、コンクールでいい賞はもえらません。
しかしこの場合、数百人のお客さんは「いい演奏だったなぁ」と思っているのです。
実際の音楽活動においては、審査結果よりもこちらの方が大事なように思えます。
ここで私が伝えたいのは、もしコンクールの成績が悪かったとしても、あなたの演奏をいいと思ってくれたお客さんは必ずいるよ!ということです。
吹奏楽部の集大成としてコンクールの賞が欲しいという気持ちはとても分かります。
なので、金賞が取れなかったときに悲しい気持ちになることもよく分かります。
しかし、コンクールの賞だけで演奏の成功を判断するのは間違いだと思うのです。
コンクールの成績が悪いからと言って、あなたの演奏に魅力がないということではないのです。
吹奏楽界隈ではコンクール絶対主義の思想が根強いですが、吹奏楽の本質はむしろ定期演奏会や地域での演奏活動にあると私は思います。
コンクールでいい成績が取れなかったから自身の演奏に自信を失い、吹奏楽界を後にするということはとても悲しい話です。
コンクールはあくまで賞レース!
実際の演奏スキルは定期演奏会や演奏活動のお客さんの反応で判断する!
このように分けて考えることが重要かなと思います。
大切なのは、あなたの演奏を聴いた人が一人でも多く満足することだと思うのです。
コンクールの賞ではその辺はわからんくね?ということです。
さて、私のコンクール観について熱く語ってしまいましたが、ここで曲の紹介に移りましょう。
ベートーベン作曲 ピアノソナタ第23番ヘ短調 作品57『熱情』
ピアノソナタ『熱情』はベートーベンの3大ピアノソナタのうちの1つです。
時期的には交響曲第5番『運命』に取り掛かっていた時期で、ベートーベンが最も脂がのっていたとき。
そんな時に生まれた『熱情』の作曲経緯はとてもロマンティックです。
チェロ弾きで貴族だった友人ブルンスヴィク伯爵。
ベートーベンはその妹ヨゼフィーネにピアノを教えていましたが、レッスンを重ねるうちにヨゼフィーネに魅了されていきました。
しかし、ここで身分の差が壁として立ちはだかります。
平民であるベートーベンは貴族であるヨゼフィーネとは結婚できなかったのです。
求めても求めても得られぬ苦しみ。それを激しい旋律に込め、『熱情』はヨゼフィーネの兄、ブルンスヴィク伯爵に献呈されました。
まさにロミオとジュリエット状態で、胸が苦しくなる話です。
ちなみに、なぜこんなことが分かるかというと、実はベートーベンがヨゼフィーネに送ったラブレターが今でも残っているからです。
ラブレターが歴史資料に残ってるって、自分だったら恥ずかしいですね。(笑)
さらに補足すると、同じ3大ピアノソナタのうちの『月光』も女性へあてた作品だとされています。
しかもこちらもレッスン先の教え子で貴族。同じように身分が合わずに恋は成就しませんでした。
『月光』は1801年に作曲開始。このときベートーベン31歳。
『熱情』は1804年に作曲開始。このときベートーベン33歳。
ベートーベンは30代以降かなりいろいろな女性にアプローチをかけますが、独身のまま生涯に幕を閉じました。
30代といえば難聴も悪化してきて、すでにほとんど聞こえなくなっているころ。
しかし当時は難聴を隠すため、社交の場を極力避け、なるべく無口な性格を演じ、時には変人のふりだってやっていたそうです。(元来彼は社交的なタイプの性格)
さらに、1820年の英国の平均年齢は約40歳らしい*1ので、30代は結構いい歳したおっちゃん。(ベートーベンの享年は56歳。)
当時のベートーベンの状況を考えると結婚できなかったのは本当に身分のせいだけなのかな?と感じます。
世間からみたベートーベンの妻は大変な重荷だったのでは?と思えてくるのです。
ベートーベンの人生ハードモードすぎる😢
ここまでお読みいただきありがとうございました。
今日の記事はコンクール観とベートーベンの恋愛事情の話。
個人的見解まみれですが、お楽しみいただけましたでしょうか?(#^^#)
それでは次回の記事でまたお会いしましょう!お楽しみに!!!
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