サックス吹きのフレックス退社

音楽知識についてわかりやすくをモットーに発信しているブログです!

<今日の一曲>2021/01/27 三宅純編曲『君が代』

皆さんこんにちは!

このブログの筆者のドミトリーです!(^^)/

 

みなさん、今日が何の日かご存じでしょうか?

実は毎日が何かしらの記念日なのです!

私のTwitterでは、そんな毎日の記念日に合わせて毎日曲紹介をしています。

 

ここでは、Twitterの文字数制限により発信できなかった情報や、選定までの苦労を発信していきたいと思います。

 

ーーー簡単な自己紹介ーーー

私は現在とある一般サークルのバンドで指揮者をしています。

しかしこれまで音楽の勉強を真面目にやったことがない「愚か者」でした。

ドラッカーの本を読んで、これを猛省し、現在は音楽の勉強をするようになりました。

ここでは音楽初心者から経験者まで、ご自身の音楽活動に役立つように、私が勉強したことをわかりやすく発信していきます!

 

dormitory0108.hatenablog.com

 

2021年1月27日(水)

 今日は「国旗制定記念日」でした。

 

今から151年前の1870年2月27日に「日の丸」でおなじみのあの旗が、日本商船の目印、ひいては日本の国旗として採用。

これを受けて国旗協会が記念日を制定、1月27日は「国旗制定記念日」になりました。

f:id:Dormitory0108:20210127215701p:plain

wikipediaから引用

そんな日に紹介した今日の一曲は

三宅純編曲『君が代

国旗と言えば国旗掲揚

国旗掲揚の曲と言えば『君が代』で、特に印象深かったリオオリンピックの閉会式バージョンをチョイス。

 

テレビでこの編曲を聞いたとき、心の底から

 

かっこいーー!!!!!

 

そう思った人も多かったでしょう。(私もそう思いました。)

今日はそのかっこよさの秘密、ブルガリアン・ヴォイスについて少し詳しく解説しましょう。

 

 ブルガリアン・ヴォイス

ブルガリアン・ヴォイスはあのヨーグルトが有名な東欧の国、ブルガリア民族音楽

3パート(ドローンとして音を持続させるパート、主旋律パート、副旋律パート)から成り、不協和音も生じても、ノン・ビブラートで歌うことにより強烈なハーモニーが生まれています。

また、ブルガリア独特の変化に富んだリズム(5拍子、7拍子、9拍子、11拍子等)で流れるように歌われることが特徴的です。

『Oj mori kavale』という曲です。

ハーモニーが美しいですね(#^^#)

聞き入ってしまいます。

 

こっちは変拍子の曲。

バグパイプブルガリアン・ヴォイス調になっています。

足がもつれそうですね。

 

こんなブルガリアン・ヴォイスですが、実は『君が代』と大きな共通点があるのです。

それはどちらも音が5つしか使われていないということ。

 

f:id:Dormitory0108:20210127225200p:plain

楽譜の通り、『君が代』はド、レ、ミ、ソ、ラの5つの音で構成されています(1つだけシがあるけどそこは見ちゃダメ)。

そして、ブルガリアン・ヴォイスの『Oj mori kavale』はこんな感じ。

f:id:Dormitory0108:20210127235935p:plain

Oj mori kavaleの楽譜

Vocal 1に注目。

レ、ミ、ファ、ソ、ラの5つの音で構成されているのが分かるでしょうか。

ブルガリアン・ヴォイスのメロディはレ~ラのように5度の中で動くことが特徴です。

 

構成音が5つの音階のことを特に「ペンタトニック・スケール」といい、ヨナ抜き音階や沖縄音階などが有名ですね。

どちらも民族的な音楽に使われる音階です。

構成する音の種類が少ない曲は、素朴で民族的な響きがするのです。

 

ということで、5つの音から成る点は『君が代』も「ブルガリアン・ヴォイス」も同じで、どちらも民族的な響きを持つ曲。

だから相性もいいのですね。(#^^#)

 

君が代』の編曲を依頼したのは椎名林檎さん。

三宅さんに「2014年のコンサートで使用していたブルガリアン・ヴォイスのスタイルでできないか?」と打診したそうです。

君が代』のペンタトニックによる民族的な響きと、「ブルガリアン・ヴォイス」の5度間に制限したメロディを組み合わせるという感性。

椎名林檎さんが人気な理由もうなずけます。(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪

 

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

ブルガリアン・ヴォイス、好きです。

 

それでは次回の記事でまたお会いしましょう!お楽しみに!!!

 

 

動画のリンク切れや、リクエストがあればコメント欄にお寄せください。

感想や応援メッセージもコメントいただければ筆者のモチベーションがめちゃ上がります。

よろしくお願いいたします。(^^♪

 

<過去記事紹介>

 ようこそ吹奏楽の世界へ!ということで、各楽器の魅力を紹介しています。

希望通りの楽器になった人は自分の楽器がもっと好きに、希望と違う楽器になった人は、自分の楽器の知らない魅力に気が付くかもしれませんよ(^^)/

 

 初めての合奏は知らない言葉だらけ!

『ベー』って何?というところから、『シンコペーション』まで、合奏でよく飛び交う音楽用語について詳しく解説しています。


音楽の歴史を知れば、クラシックが超面白くなる!

↓の記事ではクラシック音楽では欠かせない音楽史について超簡単にまとめています。