サックス吹きのフレックス退社

音楽知識についてわかりやすくをモットーに発信しているブログです!

<今日の一曲>2021/01/29 Youtuberフォルテのベートーベン作曲ピアノソナタ『熱情』第3楽章

おはようございマッチョ!

このブログの筆者のドミトリーです!(^^)/

 

みなさん、今日が何の日かご存じでしょうか?

実は毎日が何かしらの記念日なのです!

私のTwitterでは、そんな毎日の記念日に合わせて毎日曲紹介をしています。

 

ここでは、Twitterの文字数制限により発信できなかった情報や、選定までの苦労を発信していきたいと思います。

コンサートのネタ探しや、音楽の小ネタ集めにどうぞご活用ください。(#^^#)

 

ーーー簡単な自己紹介ーーー

私は現在とある一般サークルのバンドで指揮者をしています。

しかしこれまで音楽の勉強を真面目にやったことがない「愚か者」でした。

ドラッカーの本を読んで、これを猛省し、現在は音楽の勉強をするようになりました。

ここでは音楽初心者から経験者まで、ご自身の音楽活動に役立つように、私が勉強したことをわかりやすく発信していきます!

 

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2021年1月29日(金)

↑『情熱』じゃなくて『熱情』のミスです。お恥ずかしい💦

 

今日は「キン肉マンの日」でした。

 

キン肉マンことキン肉スグルが仲間の超人たちとともにリングで大暴れするあのプロレス系格闘漫画『キン肉マン

その『キン肉マン』をもっと周知したいと集英社が制定。

29日が金曜日になる日は「キン肉マンの日」になりました。
(ジェイソンの13日にの金曜日みたいな決まり方だなぁ。)

f:id:Dormitory0108:20210129203804p:plain

漫画『キン肉マン』より引用

そんな日に紹介した今日の一曲は

Youtuberフォルテさんのベートーベン作曲ピアノソナタ『熱情』より第3楽章

たまには演奏者を紹介しても面白いかなと思って、紹介しました。

今日は「キン肉マンの日」ということで、マッチョかつ超人的な演奏スキルということでフォルテさんをご紹介。

 

 フォルテさん(@fortesama)は愛媛大学のOBで、元愛媛の民。

そんなところにも親近感を得ますが、一番の推しポイントはコンクールの考え方。

 

コンクールでいい成績が出ないのは審査員のせいだ!君は悪くない!

という考え方です。

え?

吹奏楽部員はコンクールで金賞をとるために頑張ってるんじゃん。

銅賞だったらダメでしょ!

そう思ったあなた!!!!!!!

あなたは言い分は確かに一理ありますが、私は銅賞でも自分を責める必要はないと考えています。

私のコンクール観

コンクールの成績は通常5~8人ほどの審査員によって決められます。

しかし普通の演奏会の場合、数百人規模のお客さんの前で演奏することが多いです。

そして、その中の一人でも、「今日は来てよかったなぁ」と思ってもらえる人がいれば、その演奏は大成功だと私は思います。

 

仮にどんなにいい演奏をしても、数百人のうち10人くらいの人は合わないということは必ずある話です。

もしもその10人が審査員だったとしたら、コンクールでいい賞はもえらません。

 

しかしこの場合、数百人のお客さんは「いい演奏だったなぁ」と思っているのです。

実際の音楽活動においては、審査結果よりもこちらの方が大事なように思えます。

 

ここで私が伝えたいのは、もしコンクールの成績が悪かったとしても、あなたの演奏をいいと思ってくれたお客さんは必ずいるよ!ということです。

 

吹奏楽部の集大成としてコンクールの賞が欲しいという気持ちはとても分かります。

なので、金賞が取れなかったときに悲しい気持ちになることもよく分かります。

 

しかし、コンクールの賞だけで演奏の成功を判断するのは間違いだと思うのです。

コンクールの成績が悪いからと言って、あなたの演奏に魅力がないということではないのです。

 

吹奏楽界隈ではコンクール絶対主義の思想が根強いですが、吹奏楽の本質はむしろ定期演奏会や地域での演奏活動にあると私は思います。

 

コンクールでいい成績が取れなかったから自身の演奏に自信を失い、吹奏楽界を後にするということはとても悲しい話です。

 

コンクールはあくまで賞レース!

実際の演奏スキルは定期演奏会や演奏活動のお客さんの反応で判断する!

 

このように分けて考えることが重要かなと思います。

大切なのは、あなたの演奏を聴いた人が一人でも多く満足することだと思うのです。

 コンクールの賞ではその辺はわからんくね?ということです。

 

さて、私のコンクール観について熱く語ってしまいましたが、ここで曲の紹介に移りましょう。

ベートーベン作曲 ピアノソナタ第23番ヘ短調 作品57『熱情』

ピアノソナタ『熱情』はベートーベンの3大ピアノソナタのうちの1つです。

時期的には交響曲第5番『運命』に取り掛かっていた時期で、ベートーベンが最も脂がのっていたとき。

 

そんな時に生まれた『熱情』の作曲経緯はとてもロマンティックです。

 

チェロ弾きで貴族だった友人ブルンスヴィク伯爵。

ベートーベンはその妹ヨゼフィーネにピアノを教えていましたが、レッスンを重ねるうちにヨゼフィーネに魅了されていきました。

 

しかし、ここで身分の差が壁として立ちはだかります。

平民であるベートーベンは貴族であるヨゼフィーネとは結婚できなかったのです。

求めても求めても得られぬ苦しみ。それを激しい旋律に込め、『熱情』はヨゼフィーネの兄、ブルンスヴィク伯爵に献呈されました。

 

まさにロミオとジュリエット状態で、胸が苦しくなる話です。

 

ちなみに、なぜこんなことが分かるかというと、実はベートーベンがヨゼフィーネに送ったラブレターが今でも残っているからです。

ラブレターが歴史資料に残ってるって、自分だったら恥ずかしいですね。(笑)

 

さらに補足すると、同じ3大ピアノソナタのうちの『月光』も女性へあてた作品だとされています。

しかもこちらもレッスン先の教え子で貴族。同じように身分が合わずに恋は成就しませんでした。

 

『月光』は1801年に作曲開始。このときベートーベン31歳。

『熱情』は1804年に作曲開始。このときベートーベン33歳。

ベートーベンは30代以降かなりいろいろな女性にアプローチをかけますが、独身のまま生涯に幕を閉じました。

 

30代といえば難聴も悪化してきて、すでにほとんど聞こえなくなっているころ。

しかし当時は難聴を隠すため、社交の場を極力避け、なるべく無口な性格を演じ、時には変人のふりだってやっていたそうです。(元来彼は社交的なタイプの性格)

さらに、1820年の英国の平均年齢は約40歳らしい*1ので、30代は結構いい歳したおっちゃん。(ベートーベンの享年は56歳。)

 

当時のベートーベンの状況を考えると結婚できなかったのは本当に身分のせいだけなのかな?と感じます。

世間からみたベートーベンの妻は大変な重荷だったのでは?と思えてくるのです。
ベートーベンの人生ハードモードすぎる😢

 

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

今日の記事はコンクール観とベートーベンの恋愛事情の話。

個人的見解まみれですが、お楽しみいただけましたでしょうか?(#^^#)

 

それでは次回の記事でまたお会いしましょう!お楽しみに!!!

 

 

<過去記事紹介>

 ようこそ吹奏楽の世界へ!ということで、各楽器の魅力を紹介しています。

希望通りの楽器になった人は自分の楽器がもっと好きに、希望と違う楽器になった人は、自分の楽器の知らない魅力に気が付くかもしれませんよ(^^)/

 

 初めての合奏は知らない言葉だらけ!

『ベー』って何?というところから、『シンコペーション』まで、合奏でよく飛び交う音楽用語について詳しく解説しています。


音楽の歴史を知れば、クラシックが超面白くなる!

↓の記事ではクラシック音楽では欠かせない音楽史について超簡単にまとめています。

 

 

 

 

*1:図録▽平均寿命の歴史的推移(日本と主要国)

<今日の一曲>2021/01/28 エルガー作曲『エニグマ変奏曲』

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2021年1月28日(木)

 今日は「データプライバシーデー」でした。

 

すっかりインターネットが一般家庭にまで普及した昨今。

大切なデータやプライバシーを守るのは重要な責務ということで、2008年にアメリカやカナダで制定。

1月28日は「データプライバシーデー」になりました。

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そんな日に紹介した今日の一曲は

エルガー作曲『エニグマ変奏曲』

データを守るときに使うのは暗号。

暗号と言えば、第二次世界大戦でドイツ軍が使用した暗号「エニグマ」が有名。

 

同盟国軍はエニグマが解けずに苦難するが、1940年にアラン・チューリングらによって解読され、結局ドイツは負けちゃう。

 

この解読、実はとても大変だったらしく、彼の苦難と解読までの道のりを描いた映画『イミテーション・ゲーム』はとても面白いので、お時間があればぜひ鑑賞してみてください。

 

さて、そんなドイツの暗号と同じ名前がついている『エニグマ変奏曲』ですが、実はこちらの方が先輩。

 

エニグマ』変奏曲の初演は1899年で、この曲の成功によりエルガーは世界に名を馳せることになりました。

 

ちなみに「エニグマ」はギリシャ語で「なぞなぞ」とか「なぞかけ」の意味で、この曲には2つのエニグマがあるとされています。

 

1つは隠された主題。

最初に演奏される主題のほかに、すべての変奏の基盤となっている決して演奏されないもう一つの主題があるらしい。

しかし残念なことにいまだにその主題が何なのかは判明していません。

 

2つ目は各楽章のアルファベットの意味。

これについては第13変奏の「***」以外は解明済み。

すべてエルガーの友人だそうです。

 

もともとこの曲はエルガーがふと思いついた主題を「あいつだったらこう弾きそうだな」と想像して変奏したものだそうです。

各楽章についてる名前は、想像した人物の名前になっているということですね。

 

友人の弾き癖を真似て変奏するというのは、現在でもウケがいいかもしれません。

お笑い番組のモノマネ芸と通ずるところがありますね。

 

作曲者のエルガーは『愛の挨拶』、行進曲『威風堂々』で超おなじみです。

『愛のあいさつ』は電話の待ち時間でよく聞かされるアレですね。

 

エルガーはイギリスのイングランド出身。

1890年~1920年くらいに活躍したロマン派後期~近代音楽時代を代表する音楽家です。

 

この時代のイギリスの音楽家と言えばあとは組曲『惑星』で有名なホルストくらいしか思いつきません。

そのくらいイギリスでは超偉大な人物。

 

エルガーは幼少期から曲作りを行い、独学で作曲を学んでいきました。

そんな彼の作風は、ドヴォルザークワーグナーの影響を強く受けつつも、非常にクリエイティブ。

 同じイギリス出身の大作曲家、ヘンデルメンデルスゾーンを思わせるほどの多彩さで、他にはない、まさにエルガーらしい作品が多くみられます。

 

イギリスはドイツやフランスに比べ名を残した音楽家は少ないですが、独自の雰囲気があります。

ヘンデルメンデルスゾーンエルガーホルストとイギリス軸で音楽を聴いてみると新発見があるかもしれませんよ(#^^#)

 

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

イミテーション・ゲーム』はマジでおすすめなので、ぜひ観てね。

 

それでは次回の記事でまたお会いしましょう!お楽しみに!!!

 

 

<過去記事紹介>

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<今日の一曲>2021/01/27 三宅純編曲『君が代』

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2021年1月27日(水)

 今日は「国旗制定記念日」でした。

 

今から151年前の1870年2月27日に「日の丸」でおなじみのあの旗が、日本商船の目印、ひいては日本の国旗として採用。

これを受けて国旗協会が記念日を制定、1月27日は「国旗制定記念日」になりました。

f:id:Dormitory0108:20210127215701p:plain

wikipediaから引用

そんな日に紹介した今日の一曲は

三宅純編曲『君が代

国旗と言えば国旗掲揚

国旗掲揚の曲と言えば『君が代』で、特に印象深かったリオオリンピックの閉会式バージョンをチョイス。

 

テレビでこの編曲を聞いたとき、心の底から

 

かっこいーー!!!!!

 

そう思った人も多かったでしょう。(私もそう思いました。)

今日はそのかっこよさの秘密、ブルガリアン・ヴォイスについて少し詳しく解説しましょう。

 

 ブルガリアン・ヴォイス

ブルガリアン・ヴォイスはあのヨーグルトが有名な東欧の国、ブルガリア民族音楽

3パート(ドローンとして音を持続させるパート、主旋律パート、副旋律パート)から成り、不協和音も生じても、ノン・ビブラートで歌うことにより強烈なハーモニーが生まれています。

また、ブルガリア独特の変化に富んだリズム(5拍子、7拍子、9拍子、11拍子等)で流れるように歌われることが特徴的です。

『Oj mori kavale』という曲です。

ハーモニーが美しいですね(#^^#)

聞き入ってしまいます。

 

こっちは変拍子の曲。

バグパイプブルガリアン・ヴォイス調になっています。

足がもつれそうですね。

 

こんなブルガリアン・ヴォイスですが、実は『君が代』と大きな共通点があるのです。

それはどちらも音が5つしか使われていないということ。

 

f:id:Dormitory0108:20210127225200p:plain

楽譜の通り、『君が代』はド、レ、ミ、ソ、ラの5つの音で構成されています(1つだけシがあるけどそこは見ちゃダメ)。

そして、ブルガリアン・ヴォイスの『Oj mori kavale』はこんな感じ。

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Oj mori kavaleの楽譜

Vocal 1に注目。

レ、ミ、ファ、ソ、ラの5つの音で構成されているのが分かるでしょうか。

ブルガリアン・ヴォイスのメロディはレ~ラのように5度の中で動くことが特徴です。

 

構成音が5つの音階のことを特に「ペンタトニック・スケール」といい、ヨナ抜き音階や沖縄音階などが有名ですね。

どちらも民族的な音楽に使われる音階です。

構成する音の種類が少ない曲は、素朴で民族的な響きがするのです。

 

ということで、5つの音から成る点は『君が代』も「ブルガリアン・ヴォイス」も同じで、どちらも民族的な響きを持つ曲。

だから相性もいいのですね。(#^^#)

 

君が代』の編曲を依頼したのは椎名林檎さん。

三宅さんに「2014年のコンサートで使用していたブルガリアン・ヴォイスのスタイルでできないか?」と打診したそうです。

君が代』のペンタトニックによる民族的な響きと、「ブルガリアン・ヴォイス」の5度間に制限したメロディを組み合わせるという感性。

椎名林檎さんが人気な理由もうなずけます。(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪

 

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

ブルガリアン・ヴォイス、好きです。

 

それでは次回の記事でまたお会いしましょう!お楽しみに!!!

 

 

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よろしくお願いいたします。(^^♪

 

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<今日の一曲>2021/01/26『動物の謝肉祭』より「カンガルー」

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2021年1月26日(火)

今日は「オーストラリアの日!」でした。

 

今から232年前の1788年の今日、イギリス人がオーストラリアに上陸したということで制定されたらしい。

オーストラリアのフリー素材地図 | 世界地図

 

そんな日に紹介した今日の一曲は

サン・サーンス作曲『動物の謝肉祭』より「カンガルー」

オーストラリアの国獣はカンガルーということでチョイス。

 

『動物の謝肉祭』は他にも様々な動物がモチーフになっており、子供向けのクラシックとしてもよく使われる。

中でもとりわけ白鳥は超有名。

サン・サーンスと『動物の謝肉祭』については過去記事にまとめているので、そちらもどうぞ(#^^#)


さて、「オーストラリアの日」の曲紹介。

意外にも苦戦した。

 

オーストラリアと聞いて最初に思い浮かんだのはオーストリアである。

この記事を読んでいるあなたもそうでしょう?

 

次に思いついたのはシドニーのオペラハウス。

見た目がめちゃくちゃかっこよくて世界遺産にもなっている。

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シドニー・オペラハウスの外観

 こんな立派なオペラハウスがあるくらいだし、オーストラリアにも著名な音楽家がたくさんいるはず!!

 

と思い、検索していたら昼休みが終わってしまった。

 

結果として、オーストラリアには著名な音楽家がいなかった。
もちろん何人かの名の知れた音楽家はいるが、少なくとも、オーストラリアと言えば

この人というのはいない。

オーストリアでいうベートーベンモーツァルトなど、即答できるような作曲家はいないのである。

 

それじゃあ先住民の音楽はどうかというと、それもいまいちパッとしない。

アボリジニの音楽と現代の音楽が合わさって何か進化したものになっているということもない。

アメリカでいうと、黒人のブラックミュージックとチェコ音楽を組み合わせた『新世界より』が大成功しているが、そういうのはない。

まぁドボルザークが凄すぎただけかも、、、

 

何かあるはずと、ネットの海を潜ったが、ここまで調べて私の昼休みは終わってしまった。

オーストラリア、すまん。

 

仕事帰りに改めて「オーストラリア」と言えば?と考えたところ、カンガルーとコアラを思いついた。

あのオペラハウスがなければ、このくらい昼休み中に十分思いつけただろうに。。。

 

オーストラリアはもともとイギリスの犯罪者の流刑地だったらしい。

しかも、原住民のアボリジニたちはそのイギリス人に虐殺されてしまい、力づくの植民地化だったんだとか。

 

初上陸した1778年のクラシック音楽は、まだまだ貴族中心の文化。

流刑になるような人には音楽の文化がなかったのかもしれない、、、

 

そう考えると、オーストラリアで音楽が栄えなかったのもうなずける。

オーストラリアもいろいろ大変なんだなぁと勉強になりました。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

今日の一曲を通して色々な知見が増えてきました。

明日はどんな知識が増えるのか。(#^^#)

 

 

それでは次回の記事でまたお会いしましょう!お楽しみに!!!

 

 

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<今日の一曲>2021/01/25『フニクリ・フニクラ』

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2021年1月25日(月)

 今日は「『鬼武者』発売20周年の日!」でした。

 

鬼武者』は鬼の籠手を手に入れた武者・鬼武者が、戦国時代にあらわれた異形のもの・幻魔をスタイリッシュに倒していく戦国時代アクションゲーム。

空前絶後のバッサリ感」というキャッチコピーで20年前の今日、PS2で発売されました。

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鬼武者』より

主人公はのちに『レッドクリフ』にも出演する金城武がモデル。
実在の俳優を使うっていうのは『SIREN』とかで有名な手法だけど、『SIREN』の発売は2006年。

鬼武者』の方が5年も先輩です。

 

 そんな日に紹介した今日の一曲は

リード編曲『フニクリ・フニクラ』

鬼武者』は主人公が鬼から力をもらって敵を倒していくゲーム。

つまり鬼は強い。

鬼のパンツは強い。。。それでこの曲。

 

『鬼のパンツ』なんて子供向けだろと思って調べてたら意外な事実が判明した。

 

フニクリ・フニクラ』実はCMソングだったらしい。

 

1880年、イタリアのヴェスヴィオ山で「ヴェズヴィアナ鋼索線」が敷設。

山頂までの登山鉄道だったが、当初は利用者が少なかった。

そこで、運営会社は宣伝曲を作って宣伝することに。

依頼を受けたルイージ・デンツァが作曲、ジャーナリストのジュゼッペ・トゥルコが作詞し、『フニクリ。フニクラ』が誕生。

世界最古のコマーシャルソングともいわれてるらしい。

ちなみに、「フニクリ・フニクラ」とは、イタリア語の登山鉄道(フニコラーレ)の愛称とのこと。

 

日本では1961年に「みんなのうた」で登場。
『登山鉄道』として紹介され、そのキャッチーなメロディーから人気に火が付く。

 

 その後1975年に、子供向けの替え歌として『鬼のパンツ』が発表され、現在私たちが知る形となったのだ。

鉄道会社のCMソングに「鬼のパンツ」なんて歌詞をつけるとは、、、、

発想が常人のそれではない。

現在同じことをしたら鉄道マニアから顰蹙をかって炎上してしまうに違いないだろう。

 

鬼のパンツにこんな歴史があるなんて知らなかった。

またしょーもないうんちくが増えたが、これは個人的に「今日の一曲」始まって以来の大発見であった。

明日使えるトリビアってやつですね。

 

ちなみに、編曲者のアルフレッド・リード吹奏楽界のスター。

アルメニアン・ダンス(パート1)』や『オセロ』、『春の猟犬』、『エル・カミーノ・レアル』など、ヒット曲を連発。

さながら吹奏楽界のモーツァルトといったところで、吹奏楽コンクールの自由曲ではこの人の曲をやるバンドが本当に多い。

リードについてもいろいろ語りたいけど、今日は『フニクリ・フニクラ』でお腹が一杯なので、また今度にとっておこうと思う。

 

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

今日の記事のおかげで、今度『鬼のパンツ』を聞いた時には「登山鉄道」を思い出す楽しみができた。

やはり音楽の背景を調べるのは楽しいですね。(#^^#)

 

 

それでは次回の記事でまたお会いしましょう!

明日は何を紹介するのかな?お楽しみに!!!

 

 

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<今日の一曲>今週紹介した曲たち(1/17~1/24)

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2021年1月17日(日)

 この日は「おむすびの日」であり、「防災とボランティアの日」でした。

 

1995年の今日に阪神淡路大震災が発生。

そこでボランティアによる炊き出しが活躍した。

炊き出しでの主だった料理が「おむすび」ということで、おむすびの日となった。

合わせて、当時あまり知られていなかった「ボランティア活動」が普及したことを受け、防災とボランティアの日となりました。

 

 そんな日に紹介した今日の一曲は

天野正道作曲「おほなゐ」~1995.1.17 阪神淡路大震災へのオマージュ

作曲者の天野正道さんは吹奏楽界では超有名人。

マーチ98'をはじめ、いろいろな楽曲を書いている人。

 

特徴的なのはアニメや特撮のOVA作品によく曲を提供していて、

・「GR」より シンフォニック・セレクション(大編成版)

ヱヴァンゲリヲン吹奏楽版 其の1、其の2 (2009年)

などなど、あなたが実際に見たことある作品の音楽を提供しているかも。

 

さて、本日取り上げた『おほなゐ』は2002年に作曲。

作曲された当時はコンクールでもよく演奏されていたけど、最近はやっぱり『GR』のほうが多いみたい。(↓のURLを参照)

http://www.musicabella.jp/concours/worklist/s/60

 

いつもの日常が突然壊れていく様子や、大災害からの力強い復興の様子をとても巧みに表現している作品。

大震災と言えば3.11になりつつあるけど、阪神淡路大震災も忘れずに記憶にとどめておこう。

 

2021年1月18日(月)

この日は「カップスターの日」。

カップスターの最初の味「しょうゆ味」が46年前、1975年の今日に発売されたということで制定。

 

そんな日に紹介した今日の一曲は

小長谷宗一 作曲 1993年課題曲Ⅱ『スターパズルマーチ』

吹奏楽のコンクールって堅いイメージがあるけど、中には遊び心ある作品がちょこちょこあったりする。 

この『スターパズルマーチ』もその一つ。

その名の通り、きらきら星を主題に「星」にちなんだ他の曲のフレーズがパズルのように散りばめられている作品。

 

皆さんは何曲見つけられましたか?

 

正解は8曲。

入っている個所は以下の通り。

0:16~ 『星に願いを』 ※低音に注目

1:04~ 『星は何でも知っている』 ※Cl、A.Saxの伴奏に注目

1:24~ ホルスト『火星』 ※低音に注目

1:24~ 『スターウォーズ』のテーマ ※Tpに注目

1:37~ 『ムーンリバー』 ※ホルンに注目

3:15~ 『7人の刑事』 ※Pic.Fl.Clに注目

他に『スターダスト』と『星のフラメンコ』も入っているらしいけど、私には見つけられませんでした。

見つけたあなたはすごい!!

 

2021年1月19日(火)

この日は「家庭用消火器点検の日」。

家庭用の消火器の点検はしっかりしようねということで、消防の199番のごろ合わせから制定。

 

そんな日に紹介した曲は

ヘス作曲『イーストコーストの風景』よりⅢ楽章「ニューヨーク」

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消火器と言えば消防車。

消防車と言えばサイレン。

サイレントいえばこの曲!!!

定期演奏会でも人気の曲なんだけど、サイレンホイッスルの手配が大変というのがあるある。

※動画では本物のサイレンを使用。

 

イーストコーストの風景』はアメリカの東海岸の風景を題材にした曲。

1楽章はシェルター島、2楽章はキャッツキル山脈、そして3楽章がニューヨーク

それぞれを地図で見るとこんな感じ。

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確かに東海岸

 

ちなみに、ヘスは生粋のイギリス人なので、曲調はかなりイギリス寄り。

 

ガーシュインの『パリのアメリカ人』ならぬ、アメリカのイギリス人状態で、スパークの『ウィークエンド・イン・ニューヨーク』と構図は同じ。

 

スパークといいヘスといい、イギリス人はアメリカの曲を書きがちなのか、、、、

 

2021年1月20日(水)

この日は「ぬか床の日」。

ぬか床づくりにいいとされる大寒からとって「全国ぬかづけのもと工業会」が制定。

 

そんな日に紹介した曲は

デュカス作曲 交響詩魔法使いの弟子

 正直この日はめちゃくちゃ悩んだ。

なんとか頭をひねった結果、ぬか床は手間がかかるということで、手間がかかった作品を探してこの曲にたどり着いた。

いや、頑張ったわ。

 

魔法使いの弟子』はディズニーのアニメにもなっているほど有名。
ちなみにあらすじはこんな感じ。

魔法使いの弟子は箒に魔法をかけて井戸汲みをさせるが、魔法の解き方がわからないことに気が付く。

あたふたしている間も箒はどんどん水を汲み続けるため、水はどんどん増えてしまう。

焦った魔法使いは箒を真っ二つにするも、さらにそれぞれの部分が水汲みを続けていき、かえって速く水で溢れ返ってしまう。

もはや洪水のような勢いに手のつけようが無くなったかに見えた瞬間、師匠の魔法使いが戻ってきて、たちまちまじないをかけて急場を救い、弟子を叱り付ける。

 

デュカスは近代のフランス音楽家で、超完璧主義者で有名。
気に入らない作品は破棄してしまうため、現存する作品は少ない。

でも残ってる作品はどれも素晴らしいものばかり。そんな人。

 

この『魔法使いの弟子』では

魔法のかかった箒がおもむろに動き始める表現や、(動画の2:12~の部分)
箒を真っ二つにした後もなお動く箒の表現でコントラバスファゴット

使うのがいい!(6:38~の部分)

あふれ出る水の表現や最後にシュンとする魔法使いの弟子も巧みに表現されていて、手間がかかっていること必至。

ぜひ、スコアを片手に聞いてみてください。

 

2021年1月21日(木)

この日は「スイートピーの日」。

スイートピーがそろそろ咲く時期ということで、日本スイートピーの会が制定。

 

そんな日に紹介したのは

岩井直溥編曲『松田聖子ヒット・メドレー』

youtu.be

岩井直溥さんと言えば、吹奏楽アレンジャーの神様的人。

ディズニーメドレーが特に有名。

この間(2014年)に亡くなってしまったけど、生涯にわたって非常に多くの吹奏楽アレンジを残している。

日本の吹奏楽部員のほとんどは定期演奏会でお世話になっているはず。

 

与太話だけど、吹奏楽部員は保護者受けを狙って少し古めの曲も定期演奏会で演奏する。

そのおかげで学生ながら昭和の曲や演歌にはまっちゃう人、いるよね。

 

2021年1月22日(金)

この日は「ジャズの日」。

見た目で、1月22日→January 22→JA22 → JAZZ!!!ということで
JAZZ-DAY実行委員会が制定。

 

そんな日に紹介したのは

チャーリー・パーカーで『Confimation』

チャーリー・パーカーは現在のジャズの始祖ともいわれる人で、モダンジャズの生みの親、ジャズの神様、などいろいろ異名があるすごい人。

 

サックスが生まれたのが1846年。

サックスがジャズに使われたのは1920年ごろ。

これが発売されたのが1946年。

 

サックスの発展早すぎてすごい、、、

1946年から2021年の現在までは大きく進化していないです。

というよりチャーリー・パーカーがすごすぎて誰も超えられてない説がある。

 

2021年1月23日(土)

この日は「アーモンドの日」。

アーモンドは1日23粒食べれば、一日に必要なビタミンEを補給できるということで、カルフォルニア・アーモンド協会が制定。

 

そんな日に紹介したのは

ビゼー作曲 組曲『美しきパースの娘』から「セレナード」

アーモンドということで、童謡「小さな木の実」の原曲ということでチョイス。

ビゼーと言えばロマン派を代表する音楽家で、『カルメン』とか『アルルの女』が有名。

『美しきパースの女』ではこのセレナードがとびぬけて有名で、組曲として演奏されることはほとんどない。

私も聞いたことないので、今度時間があるときに聞いてみようと思う。

 

2021年1月24日(日)

この日は「ゴールドラッシュの日」。

今から1848年の今日、アメリカのカルフォルニアアメリカン川で金が発見。
このニュースが瞬く間にアメリカ全土に広まり、人が殺到、ゴールドラッシュが始まった。

 

そんな日に紹介したのは

エルマー・バーンスタイン作曲 映画『荒野の七人』よりテーマ

ゴールドラッシュといえば西部開拓時代ということで、西部劇を中心に曲を探した。

西部劇と言えば『荒野の7人』

この映画は黒澤明監督の『7人の侍』をもとにしていることで有名。

先日『7人の侍』が映画館で上映していたので、映画館で観てきました。

207分という超大作だけど、面白くてあっという間に終わったよ。

侍はいつも負けちゃうんだよなぁ(涙

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

簡単にまとまると思ったけどやっぱり長文になっちゃうので、次回からは日ごとに投稿しようと思う。

 

それでは次回の記事でまたお会いしましょう!

明日は何を紹介するのかな?お楽しみに!!!

 

 

動画のリンク切れや、リクエストがあればコメント欄にお寄せください。

感想や応援メッセージもコメントいただければ筆者のモチベーションがめちゃ上がります。

よろしくお願いいたします。(^^♪

 

<過去記事紹介>

 ようこそ吹奏楽の世界へ!ということで、各楽器の魅力を紹介しています。

希望通りの楽器になった人は自分の楽器がもっと好きに、希望と違う楽器になった人は、自分の楽器の知らない魅力に気が付くかもしれませんよ(^^)/

 

 初めての合奏は知らない言葉だらけ!

『ベー』って何?というところから、『シンコペーション』まで、合奏でよく飛び交う音楽用語について詳しく解説しています。


音楽の歴史を知れば、クラシックが超面白くなる!

↓の記事ではクラシック音楽では欠かせない音楽史について超簡単にまとめています。

 

 

ようこそ!吹奏楽の世界へ 第1回:「サックス経験者が実感するサックスの魅力」編

顧問の先生「今日からお前はサックスな」

ホルン希望の新入部員「はい。。。(なんで私がサックスに、、、)」

 

皆さんこんにちは!

このブログの筆者のドミトリーです!(^^)/

 

希望の楽器に配属されないこともある吹奏楽部の世界。

私もチューバ希望だったのに先生の一声でサックス吹きになりました。

最初は嫌でしたが、途中でサックスの魅力に気が付き、もう10年以上も吹いています。

 

ということで、ようこそ!吹奏楽の世界へと題して、幸か不幸か皆さんの担当になった楽器の魅力について、発信していきたいと思います。

 

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記念すべき第一回はサックスの世界。

 

私がサックス奏者なので、まずは一番分かっているサックスから書き始めようと思います。

これを読めば、サックス希望でなかった人もきっとサックスが好きなるはず!

では早速、魅力あふれるサックスの世界に行ってみましょう!

 

ーーー簡単な自己紹介ーーー

私は現在とある一般サークルのバンドで指揮者をしています。

しかしこれまで音楽の勉強を真面目にやったことがない「愚か者」でした。

ドラッカーの本を読んで、これを猛省し、現在は音楽の勉強をするようになりました。

ここでは音楽初心者から経験者まで、ご自身の音楽活動に役立つように、私が勉強したことをわかりやすく発信していきます!

dormitory0108.hatenablog.com

 

 

Ⅰ.色々なサックスの音色

サックスは管楽器の中で最も多彩な音色を出すことができる楽器です。

いろいろなジャンルの音楽で使われており、それぞれで個性豊かな音を出しています。

 

ここでは各ジャンルから、様々なサックスをご紹介。

お気に入りのサックスの音色をぜひ探してみてください。

 

1.ジャズのサックス

サックスと聞いて最初に思い浮かぶのはジャズでしょう。
初めて楽器を触る吹奏楽部員ですら、ジャズという言葉は聞いたことがあると思います。

ということで、ジャズからはこの曲。
チャーリー・パーカー『Confirmation』


Charlie Parker- Confirmation

うーーーん、たまりませんね。さすが、モダンジャズの神様チャーリー・パーカー
これは約60年前の録音ですが、今でも十分魅力的です。

サックスを自由自在に操ってムードたっぷりに吹く。
これがジャズサックスの魅力だと思います。

 

2.クラシックのサックス

吹奏楽部のサックスはこの領域。
個人的に最もサックスがカッコいい曲を紹介します。

C.T.スミス作曲『アルト・サクソフォンのためのファンタジア』 
サックスソロ:オーティス・マーフィ


Claude T. Smith Fantasia

いや~~~~、これもたまりませんね。
オーティス・マーフィーのフラジオ(高音)はいつ聞いてもしびれます。

クラシックのサックスの音はこのようにとても澄んでいて華やかなことが特徴です。
ジャズと比べて音の発音もはっきりしていて、とてもかしこまったイメージの音色ですね。

3.アンサンブルでのサックス

サックスはアンサンブルも超得意。
ソプラノサックス、アルトサックス、テナーサックス、バリトンサックスの4重奏は今でもとても盛んに演奏されています。

アンサンブルの世界からはこの曲
リュエフ作曲『サクソフォーン四重奏のためのコンセール』


J.リュエフ:サクソフォーン四重奏のためのコンセール(演奏会用四重奏曲) 1~3楽章


J.リュエフ:サクソフォーン四重奏のためのコンセール(演奏会用四重奏曲) 4~6楽章

あぁ~~~~たまりませんね。
1楽章の頭のバリトンサックスの低音がたまらなくかっこいいです!

 

サックス4本がそれぞれ鳴らす豊かな音が混ざり合い、充実した音を生み出すこの感じ、これがまさにサックスアンサンブルの魅力ですね。

 

4.その他のサックス

サックスは本当にいろいろなジャンルで使用されています。
ここでは少しマイナーだけど魅力的なサックスの世界をご紹介しましょう。

(1)オーケストラのサックス

オーケストラでもサックスは活躍しています。しかし残念なことに、オーケストラでサックスが使用される曲は少なめです。

そんなオーケストラのサックスからはこの曲。
ビゼー作曲『アルルの女』第2組曲より 2楽章「間奏曲」


「アルルの女」第2組曲 2間奏曲

サックスの登場は1:07~から。

癒されますねぇ~~(*'▽')

サックスは音量が大きいため、オーケストラの中ではとても目立ってしまいます。
オーケストラのサックスは少し控えめに演奏されることが多いですが、控えめながらも華やかなサックスの音色がオーケストラのサウンドに良いアクセントを加えています。

(2)独奏のサックス

独奏とは、バッハの無伴奏チェロ組曲のように伴奏なしのソロ曲のことを指します。
独奏のサックスの世界はかなり独特な進化を遂げています。

独奏からはこの曲。
Barry COCKCROFT作曲『ROCK ME!』


Rock Me! – Barry Cockcroft {Kenneth Tse, Sax}

サックスの独奏曲は特殊奏法が満載で、サックスという楽器の可能性を感じさせてくれます。
今回引用している動画では、周りの奏者の人が「どうやってそんな音出しているの??」という怪訝そうな顔をしているのが見所です(笑)

このようにサックスは、ほかの楽器奏者からは想像もつかないような音も出すことができるのです。

(3)ビックバンドのサックス

ジャズの大編成といえばビックバンド。ここでもサックスは大活躍しています。

ビックバンドの世界からはこの曲
グレン・ミラー作曲「In The Mood」


Glenn Miller - In The Mood [HQ]

カッコいい金管サウンドサックスのアンサンブルでハーモニーを添えるのが特徴的です。

大きな金管の音にも負けないサックスのサウンドがしびれますね。

(4)フュージョンのサックス

フュージョンとはいろいろなものを「融合」して新しいサウンドを生み出していこう!というジャンルです。

エレクトーンやエレキベースなど電子楽器と組み合わせたり、心地いサウンドを生み出すためなら形式にはとらわれません。

もともとはジャズからの派生ということもあってか、メロディにサックスを用いることが多いです。

そんなフュージョンからはこの曲。
本田雅人作曲『放課後は日曜日』

演奏:T-square


Masato Honda - 放課後は日曜日 (What is Fusion 2000Live)

フュージョンのサックスは非常に派手で、電子楽器の中でも埋もれないようにとがった音をしています。

でもそれがカッコいい!

 

え?ショッピングモールで流れてそうだって?

 

そう、このフュージョンというジャンル、昨今で一番耳にするのはスーパーの食料品売り場です。

個人的にはバブル後の平成初期のイメージがあって、エモいので好きです。

Ⅱ.サックスの得意なところ

せっかくサックスを持ったのならば、ぜひともサックスの長所を活かした演奏をしたいものです。

ここではサックスの得意なポイントをいくつか紹介しますので、サックスの得意技でお客さんを魅了しましょう!

1.音がでかい!!!

サックスの得意技は何といっても音量がでかいこと!!!

分類上は木管楽器ですが、木管楽器でもぴかいちの音量のでかさです。

サックスはどんな編成でもソロで活躍できるため、目立ちたがり屋の人にはたまらない楽器と言えるでしょう。

2.指使いが簡単!

サックスは非常に新しい楽器なので、指使いがとても簡単に設計されています。

基本的には小学校で習ったソプラノリコーダーと同じ指使いで演奏できちゃうのです!

指使いが簡単だからこそ、ほかの楽器では難しい速いフレーズも難なくこなすことができます。

素早い音さばきで聞き手を圧倒しましょう!

3.音色の変化が豊富!!!

弦楽器にも劣らないほど、サックスは様々な音色を出すことができます。

ここまでの動画を見ていただければよく分かりますね。

 

サックスを吹いているのに「私はクラシック専門だからこの音でいいや」と一つの音色にこだわるのはもったいないです。

クラシック吹きだとしても、「ここで少しジャズっぽくしたら面白いかもな」などと冒険してみてください。

きっと、ほかの楽器では発見できないような面白い化学反応が見つかるはずです。

 

ここまで様々なジャンルに自分を連れて行ってくれる楽器は他にはないでしょう。

Ⅲ.サックスの歴史

せっかくなので、ここで簡単にサックスの歴史を紹介します。

自分の相棒であるサックスの自己紹介だと思って、少しお勉強しましょう。

 

サックスの生まれは1841年、ベルギーの博覧会でアドルフ・サックスという人が発表し、金管楽器木管楽器の音色の調和を目指して作られました。

発明時から金属のボディに木管のリードを備えた形となっており、形は現在もほとんど変化していません。

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アドルフ・サックスの肖像画

はじめはフランスの作曲家がこぞって楽曲に使用しましたが、当時音楽界で最も権力があったドイツの音楽家からは好まれず、次第にサックスの人気は低迷していきました。

<当時の曲をご紹介>

サンジュレ作曲 『サクソフォン四重奏曲第1番』


サクソフォン四重奏曲第一番/J.B.サンジュレー【サックス四重奏】 Premier Quator op.53/J.B.Singelee【Saxophone Quartet】

この曲は1857年に作曲された最も古いサクソフォン四重奏曲です。

ドイツ人には好まれなったようで、人気は低迷していきます。

 

しかし、1920年代にアメリカのシカゴでサックスがジャズのスター楽器として取り上げられると、その表現力の豊かさから瞬く間に普及していきました。

その後はグラズノフイベールなど著名な作曲家たちにも主にソロ楽器として取り入れられ、今ではなくてはならない楽器にまで人気が出ています。

 

サックスのルーツはフランス音楽であり、
その後人気に火をつけたのはジャズへの大抜てきだったのですね。

Ⅳ.吹奏楽でのサックスの役割

吹奏楽でのサックスの役割について、ここでは紹介していきます。

サックスの立ち回りを理解して、よりよい吹奏楽を楽しんでください。

1.シンフォニー編

コンクールや、吹奏楽オリジナルの曲、クラシックのアレンジものを演奏するときのサックスの役割についてみていきましょう!

(1)クラリネットを超えるな!

メロディーラインの主役はクラリネットであることがほとんどです。

しかし、クラリネットだけでは音がぼやけてメロディーが埋もれるので、補強としてサックスも合わせて使われることが多いです。

 

間違ってもサックスはクラリネットを押しのけてはいけません!!!

 

例としてヤン・ヴァン・デル・ロースト作曲のマーチ『アルセナール』を聞いてみましょう。


コンサートマーチ アルセナール

0:12~からの部分がまさに、サックスがクラリネットを支えているところです。

クラリネットの温かい音にサックスの華やかさが加わることで、トロンボーンの伴奏に負けない際立った音になっています。

 

1:52~からの部分はクラリネットだけのメロディです。サックスがいないので少しぼやけていますね。

※厳密にいえばホルン、オーボエコールアングレファゴットもいるけど、やっぱりサックスがいないのでクラリネットが埋もれ気味。

(2)ハーモニーで右に出る木管楽器はない

木管楽器の中でサックス程ハーモニーがきれいな楽器はありません。

サックスの音色はとても混ざりやすいので、ハーモニーが作りやすいです。

ハモリがあるときは積極的に音を混ぜて、厚みのある音で勝負しましょう。

 

(3)金管楽器木管楽器の架け橋になれ!

吹奏楽では金管楽器木管楽器同時に演奏することが多いです。

このとき、サックスは金管楽器木管楽器橋渡し的存在になりましょう。

 

第一に金管楽器と音量で勝負してはいけません。勝ち目ないです。

第二に音をはっきり目に吹いて、少しクラリネットよりも前に出ましょう。
A.の説明と逆のように思えますが、

クラリネット金管楽器が同時に吹いている場合追い抜いて大丈夫ということです。

 

もともとサックスは金管楽器木管楽器の音の調和のために作られています。
その真価を発揮してやりましょう。

 

(4)ソロではご自慢の華やかさを披露しよう!

シンフォニーのソロでは、裏で様々な楽器がにぎやかしてくることが多いです。

この時サックスの華やかな音色はとても目立って聞こえるので、埋もれずにソロを吹き続けることができます。

参考にバーンズ作曲の『公共的序曲』をお聞きください。


Symphonic Overture. Tokyo Kosei Wind Orchestra.

3:41~からのサックスソロは普通に吹いた感じ。

4:17~からは音量の少し上げて、より華やかに音色を変化させています。
ほかの楽器の音から頭一つ抜けて聴衆に聞き取りやすくなっていますね。

 

シンフォニーのサックスソロではサックス本来の華やかな音が求められます。

金管木管の橋渡しを一時お休みして、サックスの豊かな表現力を見せつけましょう!

2.ポップス編

定期演奏会や依頼演奏ではポップスの曲を演奏する機会も多いと思います。

ポップスではシンフォニー以上にサックスが大活躍です!

(1)メロディではしっかり目立とう

サックスの最大の長所は音量のでかさ!!

ポップスのメロディーではクラリネットを多少飲み込んでもOKです!!

思いっきり目立ちまくりましょう!(笑)

(2)サックスアンサンブルではチームワークを見せつけろ!

ポップスのサックスアンサンブルはサックスパートの絆の見せ所。

バランスの取れたきれいなハーモニーと、息の合ったサウンドで聞き手を魅了してやりましょう!

サックスアンサンブルがあるポップスと言えばこの曲。

星出尚志編曲『塔の上のラプンツェルメドレー』


塔の上のラプンツェル・メドレー 吹奏楽ver

1:00~からがサックスアンサンブルです。

サックスのアンサンブルはクラシックでもポップスでもどちらもいいですね。

(3)甘くてエロいソロをお見舞いしてやろう

 ソロでは持ち前の表現力の豊かさで、様々な音色を使い分けるように心がけましょう。
クラシックよりも音色の幅は格段に広く使えます。

たまにはジャズのサブトーンや、独奏曲で使っているような特殊奏法も取り入れてもよいでしょう。

サックスソロからはこの2曲。

1っ曲目は岩井直溥編曲『松田聖子ヒット・メドレー』


【吹奏楽】松田聖子ヒット・メドレー

1:53~からの『赤いスイートピー』はたまりません。

こんな音クラシックで出したら破門ですが、ポップスではこのような音も大変いいアクセントになります。

 

2曲目は和泉宏隆 作曲、真島俊夫 編曲『宝島』


オールスター吹奏楽団 -宝島(Takarajima)

サックスソロは1:00~と、2:06~の2回。

吹奏楽のサックスソロと言えばこの曲。

1回目と2回目で音色が大きく違うのがわかりますね。

 

ポップスのサックスソロは可能性が無限大です。

ぜひあなただけのサックスソロを目指して、いろいろな音色を試してみてください。

 

Ⅴ.まとめ

サックスは非常に音色が豊富であり、どこでも活躍できる素晴らしい楽器です。

音が大きいためシンフォニーでは少し控えめに吹くこともありますが、ポップスでは大活躍。

ソロでは多彩な音色をフルに活用して聞き手を魅了しましょう!(^^)/

 

ここまでお読みいただきありがとうございます。

この記事は私の10年以上あるサックス人生を注ぎこんで作成しました。

これからサックスを始める人、サックスをすでに始めている人にも新しい発見があるよう色々詰め込んでみましたがお楽しみいただけたでしょうか?

 

最近になって音楽の勉強をするようになりましたが、音楽はやはり奥が深く、また非常に柔軟で多様だなと感じます。

現在扱っている音楽のジャンルにとらわれず、ご自身らしい音楽ができるジャンルを発見できるきっかけとなれば幸いです。

 

それでは次回の記事でまたお会いしましょう!

次回はあなたの楽器を紹介するかもしれませんよ!!

 

 

動画のリンク切れや、リクエスト、感想をぜひコメント欄にお寄せください。

筆者のモチベーションがめちゃ上がります。

 

<過去記事紹介>

 初めての合奏は知らない言葉だらけ!

『ベー』って何?というところから、『シンコペーション』まで、合奏でよく飛び交う音楽用語について詳しく解説しています。

dormitory0108.hatenablog.com

 

 

音楽の歴史を知れば、クラシックが超面白くなる!

↓の記事ではクラシック音楽では欠かせない音楽史について超簡単にまとめています。

dormitory0108.hatenablog.com